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【ルームツアー | 新築一戸建て vol.6(前編/設計)】北東角地の美しい2面ファサード▶北向きの家を明るくする方法▶片付けられないのはアナタじゃなく家が悪い▶設計士が守るべきルール!注文建築

私の本業ど真ん中である住宅設計「新築一戸建てvol.6」のお話しです。

今回の前編(設計)と後編(インテリア)の、全2回に分けてお届けします。

お客様及び物件データは「大阪北部に位置する敷地面積が約41坪、延床面積は36坪ほどのお家です(LDK+SOHO約28帖、5畳台の子供部屋x2、約11畳の主寝室、シーズンクローク、吹き抜け)。

一種低層に準ずる(建ぺい率50%、容積率100%)で、1mの壁面後退が必要なエリア。
ご夫婦には当時、小さなお子様が1人いらっしゃるお客様でした。」

元々弊社の分譲住宅を検討してくださいましたが、ご希望のご予算に見合う土地を私達と二人三脚で探されての注文建築となりました。

二人三脚と言いましても、実際のところ全面的にお客様が探してくださいましたね。

不動産屋が販売していた80坪位の土地を2つに割った北東の角地で、引き渡しまでに私が色々と交渉しました。

既存の間知石(けんちいし)の除去や高低差を無くすための残土撤去に始まり、配管を入れ方の指示に至るまで。
お客様に後々かかる費用を、できるだけ売主さんに飲み込んでいただけるように。
それでもお家を快適に設計するために、高低差・敷地の前にある道路標識・道路と敷地の境界段差(約10cm)等を解決していきました。

この段差を無くして、スムーズな車の出し入れを希望されたのはご主人様でした。
お車を大切にされている方でしたので、何度も役所に通って段差を無くす作業に尽力しました。
また、ガレージを計画した目の前には道路標識があり、こちらは警察署に通って移設作業を申請していきました。

これでカーポート2台分が付いたガレージは、非常に使いやすくなりましたね。

お家の外観デザインには、いつも以上に時間をかけました。
それは、角地の醍醐味でもある2面ファサード、お家の「顔」を2面造るということですね。
がっつり凹凸と雁行(がんこう)を取り入れた、美しくも迫力のある外観。

雁行させると敷地に囲みのあるスペースが生まれるので、ウッドデッキを設置してアウトドアリビングとしても大いに使える庭となります。
大切なことは、中と外を同時進行でデザイン設計をしなければならないということ。

間取りと外観(外構も)どちらも美しく快適となるように、同時にイメージしながらプランニングできる設計士です。
なかなか居ませんよね。

でもこれが一番大事です。
会社の規模やスペックや数値以上に「出会い」が難しい、ポリシーを持った設計士。

私は、ポリシーが欠落している設計士が多いと感じています。
それならば設計者が守らねばならい、最低限のルールを課すのがよろしいのでは、と妄想しております。

制限のかかるルールの中でも美しくて、ワクワクするようなお家にデザインすることは可能です。

アイデアと技術で補うのです。
皆さんに良い出会いがあるよう祈っております。

私の住宅コンセプトの一つに「プラン・ザ・ ストレージ」と名付けているものがあります。

あるべき収納をあるべき場所に。

言うなれば「適材適納」ですね。
お家の中が散らかるのは、住人のせいではなく「家」の責任です。
このあたりにも今回の動画で触れておりますので、参考になさってください。

【新築住宅への想い、中古戸建て・マンションのリノベーションに関して】
私は新築戸建ての設計や建築を主としています。
理由は美しい街を創りたいたいから。
美しい街は資産価値と、それを守る住人の意識を生みます。
街や住人の意識や価値を一変させる思想で、メイクノスタルジーと命名しております。

日々楽しんで苦しんで命を削る思いで設計を繰り返し、
私の描いた設計図面があんなに大きくスケールアップしたお家に建ち上がる。

感動で心が震えます。

だからリフォームやリノベーションに興味があまりなかったんです。

ただ、知人や関係者からたっての要望があると見てみぬふりができず・・。
私が関わることで一人でも幸せな方が増えるのなら、という想いです。

マンションであれば、一旦(ほぼ)スケルトンにしてのフルリノベーションが、設計の醍醐味を感じて頂けます。
街や住人、意識や価値のトランスフォーム(一変させる)ですね。

戸建てリノベーションの場合はいろいろと限界があります。

手掛けない理由として。

触れない構造や、開けてみてビックリみたいなことが多く、いわゆる「暮らしが変わらない」リフォームしか出来ないことがほとんどなんですよね‥

抜けない構造材や、壁の中を開けてみて想定外の造りになっているなど、表面上は綺麗にできるが、暮らしを変えることが出来ない。

何より、元々の設計者の意図や意志が入ったお家(設計)にメスを入れるだけの修正作業は非常に苦しい。
という心境、手前勝手ではございますがご容赦いただけますと幸いです。

間取り制作のみやクロス選び、バックセット(カップボード)施工、玄関タイル等の部分的なリフォームもほぼ手掛けません。
部分的なリフォームでも、建築施工が絡む内容には、設計が必要となります。

図面を起こしますと、コンセント・スイッチ・照明計画等の電気配線図の制作も重要なポイントとなります。

照明・電気計画が入りますと、「ここにコンセントをとりたいが壁が足らない、または無駄に長い」「何を、どう照らすのか」といったインテリア計画(クロス、床材、天井材、家具、カーテン等)が本来必要となります。

また、「バックセットの奥行きが55cm無いと使いづらいが、既存の間取りだとキッチンとの動線が狭くなるため壁面位置を動かしたい」等々。

図面を制作し、お客様が依頼されている工務店が着工しましても「この図面通りには(技術力の差で)建築出来ません」というやり取りが始まってしまう。
そのような過去のほぼ全ての経験から、住宅の全ては連動した一気通貫の中で計画されるべき、という考えに至りました。

私はこの仕事に誇りをもっているので、昨今目にする機会が多い「志の無い」世の設計士には嘆いています。

そして、そこに向き合うお客様(建築主)が、より良く打ち合わせが進むようにも願っています。
そこで、ハウスメーカー(設計士)とお客様、双方の視点で解決策はないものかと考察してみました。
「自由設計!なんでも出来ます!何度でも図面作成OK!」‥等々

私には「クレームから全力で逃げたい(だけ)」に見えるんですね。
住宅業界の責任逃れ体質。

設計士の意識改革。

お客様の心構え。

私なりの様々な視点から、原因と対策を提案します。

インテリア計画で皆さんにお伝えしたいことは、暮らしの質はインテリアで左右され、人生を変える力があるということです。

ですからプランニングは、一度きりの真剣勝負で挑んでいただきたい。

住宅は奇をてらわず、シンプルに造ってインテリアで美しくまとめることが大切です。
根本的にインテリアの良し悪しを決めるのは、住宅設計によるということ。
コーディネーターではなく、設計士の力量にかかっています(一人で一気通貫できる設計士はほぼ存在しませんが)。

美しさも居心地もメンテナンス性も、全ては設計力です。

新築住宅だけでなく、リフォームやリノベーション、DIYを検討されている方にもオススメです。
皆さん楽しんでご覧ください。

【チャプター】
00:00 イントロ
00:22 オープニング
01:32 土地探し
05:18 苦労したところ(愚痴です)
09:39 外観のつくりかた
16:23 玄関の紹介
19:32 水回りの紹介
21:44 LDKの紹介
34:40 トイレの紹介
37:43 2階の紹介 間取りの妙
41:20 収納が暮らしにとって大切
44:50 感情寿命を考える〜家選びとは
49:28 アウトロ

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